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マークシート用紙はなぜ進化しないのか?

 

こんにちは!アクティブ石田です。

 

さて、先月は教育界のビックニュース!

 

2020年からの教育改革で始まる予定だった、大学入試の共通テスト(旧センター試験)で導入予定だった、「民間英語検定試験の点数を入試に採用」について見直し・延期が決まったというお話をしました。

 

その後、今月に入り、今度は英語だけでなく国語の問題の記述式についても見送りや延期を検討し始める・・・というニュースも入ってきました。

 

私も、現段階での記述式導入はマンパワーの確保の問題や、自己採点をして志望校を決めていくという現行の制度下では難しいと思うので、見直しの方針には賛成の立場なのですが、それよりも私が早急に改善してほしいな、と思うものがあります。

 

 

なんであんなに間違いやすいの?なんで間違わないように進化出来ないの?

 

そう、マークシートの用紙です。

 

 

わたしが学生のころ、マークシート方式のテストって、本当にドキドキして嫌いでした。

 

すごくおっちょこちょいで細かい作業が苦手な私にとって、マークシート式のテストでは、

 

「あ!!一つずつ全部ずらしてマークしちゃった!!」

 

といって冷や汗をかきながら、必死で既に埋まっているマークを全問題の半分以上消してマークし直した、という経験が複数回あります。

 

そして、学生時代にそのようなミスを犯したことがある、という人たちもまた、私以外にもたくさんいると思います。

 

前回の記事で、入試が「たった(年に)一回のチャンスだけ」しか無いというのは公平ではないのでは?ということを書きましたが、私は、このマークシート方式があるために、複数回あるべき、ということをより強く感じるのです。

 

だって、すごく実力もあってしっかりと勉強をしてきた子供たちで、毎年必ず一定数は、このマークシートの書き入れミスが原因で不合格になっているはずです。

 

それって、不注意だったね、といって終わりにするにはあんまりにも可哀そうだと思いませんか。

 

 

話は変わるようですが、ネットが普及した現在では、ネットで商品を販売したり宣伝をする際にすごく重視されているのが「ユーザビリティーの向上」ということについてです。

 

例えば、スマホで資料請求をしやすいように、出来るだけ入力項目を減らして、郵便番号を入れるだけで住所が途中まで自動入力されるとか。

 

あるいは、商品をかごに入れたらできるだけ少ないステップで決済完了まで出来るようなシステムを作るとか・・・・(いったんショッピングカートに入れたまま決済に至らないことを、業界用語で「かご落ち」と言って、なんとか購入してもらえるように「かご落ち対策」という対策をしたりします)。

 

民間では、あの手この手を考えて、なんとかユーザーの使い勝手を良くすることによって売り上げを伸ばそうと頑張っています。

 

それに比べて、何十年も前から全く変わろうとしない、だれもが(←言い過ぎ?)ヒヤッとしたことのあるマークシートの用紙。

 

例えば、各問題とマークシートに色やマークをつけるだけでも少し分かりやすくなると思うのですが・・・・。問題1は赤丸、問題2は黄丸で囲ってあるなどだけでも違うはずです。

 

我が家の近くにあるショッピングモールでは、駐車場の各階に4か所ほどある出入り口(エスカレーター・エレベーター乗り口)の自動扉に「ヘリコプターの絵」「クマの絵」「バイオリンの絵」などの絵が描いてあるのですが、これも、お客様が「あれ?何階のどこの出入り口の近くに車を停めたっけな?」と思ったときに、すぐに思い出せるようにかわいいヘリコプターやクマなどのイラストマークをつけてくれているんですよね。

 

こういうちょっとした工夫が、なんでマークシート用紙には出来ないのかな・・・・とつくづく思います。

 

あるいは、コストはかかってしまうかもしれませんが、マークシートには、問題用紙の各設問を縮小コピーで印字して、各問題の直下にそれぞれマークする場所があれば、さらに間違うことが少ないはずです。

 

 

こんなことを思ったのも、先日、娘の高校受験の説明会にいったときのこと。

 

娘の受験したい高校では、5教科の試験の他に、県立高校のうち一定数の高校だけが導入している「特色検査」というものがあるそうです。

 

その「特色検査」、よく分からないのですが、高校ごとに「こういう能力を持った子供に来てほしい」というものを測る教科横断型のテストだそうで、県全体で設定した複数の共通問題のなかで学校ごとに問題を選択するのだそうです。

 

つまり、A高校が、

「うちの高校では問1、2、5、6を回答してもらいます」

 

B高校は、

「うちの高校では、問1、3、4、5を回答してもらいます」

 

というような具合だそうで、

 

「何番の問題を当高校が選ぶかは、当日まで分かりませんが、マークシート問題で、当校では使わない、マークをしないよ、という設問がありますので、その点は十分ご注意ください」

 

という説明があったのです。

 

 

みなさん、神妙に頷いたりメモを取ったりしていたのですが、私は一人、

 

「はあ?! それって、許されるの、その分かりにくさ?!」

 

と一人心の中で毒づいていたのです。

 

ただでさえ、ミスをしがちなマークシートなのに、さらに飛ばし飛ばしで回答をしろって・・・・・。

 

こんな風だから、「教育界だけが、世の中の進化から取り残されて旧体制のまま怠慢に生きている」というような批判があるのではないかな、と感じてしまいました。

2019.12.19 |  1297 | 

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