コラム

海外赴任とその家族

こちらでご紹介するコラムは、過去に「オールアバウト(All About Profile)」に、英語講師の専門家として出典していた際に短期連載にて掲載しておりましたブログ記事をまとめたものです。過去記事のログになりますので、現状と異なっている部分があり得ますことをご了承ください。

勤務先から突然、ご主人(お父様)が海外転勤を言い渡されました。

お子様をお持ちのお母様、さてあなたならどんなお気持ちになるでしょう?


お父様は通常、ご家族よりも一足早く日本を離れられます。

お父様にとっても初めての海外生活ですからお父様ご自身も大変です。


職場では外国語を使って新しい仕事を覚えなければなりませんし、プライベートでは家族の住まい探しやお子さんの通うであろう学校探しと大忙しです。

万が一の時の為にドクターのチェックなども必要でしょう。


また慣れない外国でプライベートカー・家具・電化製品の購入と出費も重みます。

一方、ご家族はお父様より遅れて2~3ヵ月後に出国されるケースが多いので、出国までに3ヶ月間の時間が残されているわけですが、実はこの3ヶ月間もお母様にとっても大忙しの日々、お子さんにとってはもしかしたら不安な日々になるのかもしれません。


この3ヶ月間はイメージ的にはお父様とお母様が役割分担しないとやっていけないといった感じです。


事実、数ヶ月間は別居生活になるわけですから、駐在先で出来ることはお父様の役割・日本で出来る事はお母様の役割として両者で連絡を取り合ってキチンとこなしていかないとなりません。


細かな事で気をつけておきたい点は多々ありますが、ここではまず日本に残ったお母様に主に焦点をあててお話していきましょう。


お母様の主な役割は、お子様の長期的な教育問題(渡航前後から帰国前後まで)や精神的なサポート、物理的には今住んでいる住まいをどのようにするか?などが主なお仕事になってきます。


その中で主にお子様の教育問題について、これから少しずつお話させていただこうと思います。

これから滞在される国はどの国でしょう?

帯在期間は何年でしょう?

そしてお子様は現在何年生で、何年後の何年生の時にご帰国予定でしょうか?

ご兄弟はいらっしゃいますか?


これらの事はこれからのお子様の教育をサポートしていくにあたり、大変重要です。


海外子女教育振興財団では、渡航前後から帰国前後に至るまでのお子様の教育やご家族のサポートをしています。


こちらでは義務教育中の子女は日本の公立小中学校で使用している教科書を無償で頂くことができ、渡航前講座の受講、お子様には海外専用の通信教育、海外各地での学校説明会の開催、帰国後の外国語保持教室なども行っています。

また海外の日本人学校で教鞭をとっていらした先生が勤務されている場合もあります。

渡航前に一度ご相談されると良いでしょう。


また外国語と併せて日本語の言葉の発達も大変気になるところです。

ICBA(International Children’s Bunko Association)は日本国内外で活動をしており、特に本(文庫)を通して交流を深める為の支援をしている非営利団体です


外国語または日本語の読み聞かせや行事などを通じて、言葉の維持・理解・発達を育む活動を支援しています。

海外に置ける文庫の具体的な活動は、日本の本部から送られた絵本の読み聞かせ・日本の行事を行う(正月・豆まき・ひな祭り・こどもの日・七夕・お月見など)など各地の文庫が文庫のメンバーである保護者を中心に各々独自に活動を行っています。

文庫のない地域に新規設立することも可能ですので、本に興味のある方は渡航前に相談されると良いでしょう。


ほかにも、渡航前に開催される、各航空機会社(下記URL)や勤務先主催のご家族サポートの催しでは、海外生活全般の知識を広げる事ができます。


↓↓↓↓

http://www.jal.com/jalfc/service/pop_seminar.html

http://www.ana.co.jp/amc/afs/hot02.html


最後に、お子様の教育について渡航前は、

  • 「海外生活になれるかしら?学校にはなれるかしら?外国語は習得できるかしら?」

などのお気持ちやご心配が大半を占めると思います。


しかし海外生活が始まりその暮らしに慣れるに従って今度は、

  • 「日本語の発音がおかしくなってきているけれど大丈夫かしら?日本の勉強を全くしていないのだけれど?中学or高校or大学の帰国子女受験を考えなくては?」

との思いに変わってくることでしょう。


これから数年後、お子様はどのような方向へ進学されるのでしょう?

どんなタイミングで、どの国の学校に進学していくのでしょう?


もちろん、海外生活においてはその国の文化や歴史に触れ理解を深め、その国の言語を習得することが最優先です。

しかし、母国語を理解できないことにはバイリンガルとは言えません。


また母国語の維持・発達は学齢が上がるに従って家庭教育の範疇を越えていきます。

渡航先ではどのような日本語教育を受けられるか?また数年後の進学プランはどのようなケースが考えられるか?などをお考えになっておく事をお勧めいたします。


海外での学校選びについてはまたお話させていただきますが、お子様の教育を側面からサポートしてくださる日本の塾や通信教育が、現在では世界中に展開していますので参考になさると良いでしょう。

いよいよご主人が渡航されました。

残された家族は今何をし、今後に向けてどんな準備をしておくことが良いのでしょうか。


[予防注射]

英語教育とは離れますが、滞在国によっては親子ともども渡航前の予防注射の接種が必要です。

複数の予防注射を接種しなくてはならない場合は、全ての接種が終わるまで数ヶ月を要することがあります。


最終的な渡航日から逆算して計画的に進めて行かなくてはなりません。特に大国アメリカでは、指定された予防注射が全て接種済みか否かを非常に厳しく追及します。


その学校その学校で入学に義務づけられている接種が全て終わっていないと、入学は許されません。

その場合は現地の病院で接種後、記録を提出するまで入学許可が下りず、自宅待機となります。 またこの時期、父親不在と将来への不安から精神的に不安定になりがちな子供も多いので、体調管理に加え子供の様子を注意深くまた温かく見守り励ましてあげることが大切です。


[学校関係の書類]

これまでの成績書の写しや在学証明書なども担任の先生にお願いし作成していただかなくてはなりません。

成績書や在学証明書は在籍している学校で作成して封印しているものを渡航先の学校に入学前に提出します。

英文で作成していただかなくてはならないので時間がかかる場合があります。

早め早めに担任の先生にご相談しましょう。


学校関係書類で特に注意したい点は、お子様が現在日本の高校生で現地のハイスクールに編入する場合です。

現地のハイスクールは単位制になっており、学科ごとに卒業必修単位を設けていますが、日本の高校で習得した教科の単位をハイスクールの卒業必須単位に置き換えてくれる場合があります。


例えば具体的に理科で説明しますと、日本の高校で「生物」を終えてからハイスクールに編入する場合、「生物=Biology」の授業は日本で習得済みなのでハイスクールで改めて学ぶ必要はないとの考えから、日本の高校で学習済みの教科(生物の単位)をハイスクール卒業必須単位(Biologyの単位)へ移行できる場合があるということです。


ただ、この場合は日本で在籍していた高校で証明書を発行していただく事になりますので注意してください。


また、私立の中高一貫校などで通常公立高校で学習する分野を中学校で前倒しに学習することが良くありますが、こういった場合も適応するかもしれませんので問い合わせると良いでしょう。


このような事を念頭に入れて、書類の準備を進めていきましょう。

このシステムを聞くと、日本の高校で取得した単位を持ってハイスクールに編入・卒業し、帰国子女として大学受験をしようと安易に考えてしまうかもしれません。


しかし、これはあまりにも安易な考え方です。

ハイスクールの勉強は子ども自身が本当に頑張らないとついて行けません。


ほとんどの親はもう勉強面でアドバイスをしてあげることが出来ません。


成績でFが付いてしまったら卒業必修単位が取れませんし、ハイスクールの卒業試験がある学校も増えてきています。

卒業試験は文字通りの卒業試験ですからこれにはPASSしなくては卒業とみなされません。


大学に進学するためにも日本人の生徒も避けては通れませんし、ELSのクラスに在籍していたとしても何の配慮も与えては頂けません。

日本の大学に進学を希望する場合は、これら現地校の勉強に加えて日本の勉強も必要です。


中・高校生位の年齢の子供を帯同する場合は、保護者の希望だけでなく子供の意思も十分尊重してあげてください。


[帰国後の進路]

帰国後の進路について、渡航前から考えるのは早すぎるし想像もできないと思われるかもしれませんが、日本にいる時の方が手に入れやすい資料や書籍は準備しておくと良いでしょう。


特に帰国子女中学・高校・大学受験をお考えの場合は、いくつかの可能性を考えて下調べをしておくと良いと思います。

またご主人の赴任期間は3年と言われていたのに5年になったり、5年と言われていたのに急遽帰国になったなどよく耳にしますので、こうなったらこうする・ああなったらこうすると子供の学齢と帰国の時期などいくつかの可能性を踏まえて進路・教育をお考えになることをお勧めします。


また、日本の義務教育である中学生までの間に帰国できそうな場合はあまり心配いりませんが、高校生の途中に帰国の場合はその後の進学についての別の注意が必要になってきますので、また後述したいと思います。


親御さんの仕事の都合によって、我が子が転校転校で振り回されてしまう、などと後ろ向きには考えず、このかけがえの無い経験が実りのあるものになるよう、お子様を側面からサポートしてあげてください。


最後に、住まいの処分など残った全ては、残されたお母様の肩にかかってきてしまいます。


[住まいの処分]

具体的には持ち家でしたらお住まいを貸す手続きや家具・車の処分、船便・航空便で赴任先へ送る引越しなどなど、子供の教育とは関係の無い仕事が山積みです。


これまででしたらご夫婦一緒にやってこられた作業を、渡航先ではお父様だけで、日本ではお母様だけでなさることになっていきます。


親も健康に留意しつつ、一つ一つの作業をクリアにしていかなくてはなりませんね。

海外では 学年の上げ下げや早卒は良く行われることです。


日本では4月2日生まれから翌年の4月1日生まれまでの子供を1学年としていることは周知の通りです。

ところが海外では、この学年のくくりが国や州、学校によって様々です。


9月が新学年の始まりで6月が学年の最後になるというのがほとんどですが、だからと言って9月1日生まれから8月31日生まれまでの子供を「1学年」にしているとは限りません。


なぜか非常に複雑で12月9日から翌年の12月8日とか、10月から翌年の9月などというのはざらですので、学校によって違うと思っておいたほうが良いくらいです。


まずは一足先に赴任されたお父様は、入園・入学される学校に、お子様の生年月日はどの学年にあたるのかを伺ってみてください。

さらに、このくくりを目安にどの学年に入れるかは最終的には保護者の判断になります。


自分の子供はこれまでも海外歴があるので現地の子供と同等の学年に入れようとか、初めての海外だし生まれ月がこの学年では一番小さい早生まれになってしまうし身体も小さく体力的にもまだまだなので学年をひとつ下げようとか、の話になってきます。


つまり現地の同学年の友達の中には、厳密には生まれ年が違う生徒も存在し、また日本人だけをみても日本では同級生でも現地では違う学年といったことは良くあることになります。


ここで一つ注意しておきたいことは、数年後の帰国時に高校受験や大学受験にかかる学齢のお子様をお持ちの場合です。


海外に入国時、学年を下げたので中学卒業の資格が取れないまま帰国することになると、中学卒業資格を取るために数カ月だけ日本の中学に通わなくてはならないケースが出てきます。


また現地の高校を卒業できるまで滞在できると思っていたのに、あと少しのところで、お父様に帰国辞令が出てしまい困ってしまった、などもよく耳にすることです。


この場合、お父様だけが先に単身帰国し母子だけお子様の卒業の為に海外に残るケールがありますが、母子だけで滞在するには不安が大きい都市・国もありますので良くお考えになる必要があります。


また、高校途中の学齢で帰国した場合は、日本では高校は義務教育ではないので希望する高校の試験を受けて編入といった形になります。


海外駐在は数年後の見通しが予定通りでないことが多くありますので、この時点で帰国辞令が出てしまったらこうする、あの時点で帰国辞令が出てしまったらああするなど、大まかで良いので長期的プランをお考えになっておくことをお勧めいたします。


もちろん、考えておいたところでどうにもならないことはあります。


また予防線を張って初めから上の学年に編入することはお子様の大きな負担につながりますので安易に学年を上げることは避けていただきたいと思いますが、大まかな流れを把握しておいてください。


次に早卒(early guraduation)についても少しふれておきます。

どの高校でも行われているわけではありませんが、学校によっては早卒を認めている高校があります。


具体的にはアメリカの高校は4年制ですが、4年のところを3年間で卒業するケースなどを指します。アメリカ人の生徒が4年間で学習する内容を外国人の生徒が3年で学習するのは大変ですが、父親の帰国辞令などの関係で早卒をする日本人の生徒もいます。


中には前述した学年の上げ下げの段階で、実際よりも上の学年に入り、しかも早卒しなくてはならない状況になった生徒もいます。

そういう生徒は日本の大学に入学する時点で同級生より一学年上の学年であったりします。


色々と制度が異なるために、親御さんも戸惑われることが多いとは思いますが、のちに日本の学校へ戻ることも考え、出来る限り情報を収集し、お子さんに負担にならないようにサポートをしてあげることが大切になってきます。

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